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■QRコード受付システム

 

差し込みメール送信シートでQRコードを添付して送信するシート(現在非公開)を作成しましたが、
どうせならQRコードを受付するところまで作ってしまえ、という事で作成しました。
Googleスプレッドシートで作成しているので、名簿の共有を用意にできるのが大きなメリットです。

①複数場所での受付が可能。
一つの受付場所に複数の端末を設置して混雑解消ができるのはもちろんの事
研究大会などで小学校会場、中学校会場など、離れた場所での同時受付も可能です。

②受付状態をどこからでも確認可能。
シートを共有することで、受付状況をどこからでも確認することが可能です。

注意点としては、Googleのサービスを使ったアプリですので、2024年6月現在だと「Gmailの送信可能回数が1日500件まで」などサービス上の制限があります。
十分ご理解いただいた上で、ご利用いただきたいと思います。


■導入方法

下のリンクを開くとシートのコピーページが表示されます。シートを自身のGoogleドライブにコピーしてください。

QRコード受付システム(コピーページ)

※上記のファイルは必ずGoogleドライブにコピーしてからご利用ください。
ただし、所属しているドメインの設定などでのコピーページが
表示されない場合(権限のリクエストページが表示される)があります。
その場合は下記のフォームを表示した後、「ファイル」メニューから「コピーを作成」してください。
QRコード受付システム(閲覧専用)

開くと6つのシートがあります。
①「名簿リスト」・・・名簿を作成します。
②「スキャンデータ」・・・QRコードを読み取った際にデータが記録されていきます。
③「照会リスト」・・・名簿リストのデータが表示され、QRコードを読み取って一致した箇所にマークされていきます。
④「設定」・・・各種設定が可能です。
⑤「QRコード生成」・・・名簿リストで設定したデータのQRコードを作成します。
⑥「WEBアプリ設置メモ」・・・QRコード読み取りのアプリの設置方法の説明です。


①名簿リスト

ここでQRにしたいデータや送信先のメールアドレスなどを設定していきます。
「コードデータ」と「メールアドレス」の項目は変更しないでください。
必ずA列がQRコードのデータ、B列がメールアドレスになっている必要があります。


qr01.png

「所属」「役職」などはサンプルとして設定しています。自由に変更して構いません。
また、列は任意に増やして、新たな項目を追加することも可能ですが
項目名は重複しないように設定してください。

コードデータの文字列はQRコードに変換される文字です。
サンプルでは、所属と氏名を「・」で繋げる式が設定されていますが、任意の文字が設定いただけます。
ただし、コードデータは重複しないように注意してください。

メールアドレスは作成したQRコードを送信する場合に使います。
送信はスプレッドシートを使用しているGoogleアカウントのGmailで行いますので
送信履歴はGmailの画面から確認できます。

②スキャンデータ

QRコードをスキャンしたログが記録されていきます。
A列のスキャンした日時、B列にコードデータ、C列に状態が記録されます。
状態は以下の3種類です。

「scanned」スキャンしたコードデータが名簿リストのコードと一致
「alreadyScanned」:一致するが、既に受付(チェック)済み
「notFound」:スキャンしたコードデータが名簿のコードデータのリストと一致しない

③照会リスト

名簿リストをクエリ関数を使って1列ずらして転記しています。

qr02.png

スキャンした際に、コードデータを一致した場合は、A列に「〇」が書き込まれ、その行に色が付きます。
クエリで名簿を拾ってきているので、受付中に名簿の並びを変更した場合は
チェックした〇との位置にずれが生じてしまいます。※下の行に追記するだけなら大丈夫。
名簿の並びが変更になった場合は、「設定」シートの「照会リストを再チェック」ボタンを押すことで
一端「〇」マークをリセットして、過去のログから正しい箇所にチェックし直すことが可能です。

グループごとに照会用名簿を分けたい場合は、名簿にグループの項目を作成し
新たなシートを追加して、このシートを参照して新たにグループを条件にしたクエリを設定するなどしてください。

④設定

WEBアプリの各種設定やリセットができます。

qr03.png
・QRコード生成、読み取りはAPIを利用しています。もし現在設定しているAPIが使用不能になった場合に変更します。
・カメラデバイスの選択ボタンの表示・非表示が選べます。
・コード読み取り時に、照会成功した場合、そのデータを画面に表示するかどうかを選べます。
 また、表示しない場合は代わりに表示するメッセージを設定できます。
・その他、既に照会済みの場合や、照合データと一致しなかった場合のメッセージも設定可能です。
・受付中に名簿リストの変更があった際に、再照会ボタンと、データをリセットするボタンも設置しています。

⑤QRコード生成

名簿リストで設定したコードデータをQRコードに変換したり、それをメールに添付して送信したりします。

qr04.png

作成するQRコードのファイル名や、メールの件名、本文は
名簿リストの項目名を「$」マークで挟み込むことで、名簿の内容を差し込むことができます。
メールはQRコード以外にも、Googleドライブにあるデータも添付することができますが
添付データの容量の上限には気を付けてください。
必ずテスト用メールに自身のメールアドレスを設定して、正しく送信できるかを確かめてから送信してください。

⑥WEBアプリ設置メモ

カメラデバイスを使ったQRコード読み取りアプリの設置手順を記載したメモです。

qr05.png

メニューから「拡張機能」→「Apps Script」を選択します。

qr06.png
「デプロイ」→「新しいデプロイ」を選択します。

qr07.png
種類の選択が「ウェブアプリ」
次のユーザーとして実行が「ウェブアプリケーションにアクセスしているユーザー」
アクセスできるユーザーが「Googleアカウントを持つ全員」
になっていることを確認して「デプロイ」ボタンを押してください。
qr08.png
新しくデプロイされた結果が表示されます。
URLに記載されているアドレスが、WEBアプリのアドレスになるので
「コピー」ボタンを押してクリップボードにコピーして「完了」を押します。

URLはデプロイの管理画面でいつでも確認できますが
コピーしたURLはWEBアプリ設置メモのシートに張り付けておくと簡単にアクセスできます。

アプリを起動すると初回のみアクセス権限の設定が表示されます。
qr09.png

「REVIEW PERMISSIONS」を選ぶと、Googleのアカウントを選択する画面が表示されます。
権限を設定したい(WEBアプリを使用する)アカウントを選択してください。
insert02.png
さらに警告画面が出ますが、「詳細」を押して「(安全ではないページ)に移動」を選択します。
「Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」というウィンドウが表示されるので
一番下までスライドして、「許可」を選択するとWEBアプリが作動します。
※インターネット上には悪意をもって作られたデータも存在します。
第三者が作成したアプリに権限を与える際には、そのリスクを十分に理解してからご利用ください。

qr10.png
初回起動時はカメラのアクセス許可を求めるアラートが表示されますので
「許可する」を選択してください。一度ブロックしてしまうと、解除するにはブラウザの設定から行う必要があります。


■送信したメールの確認について

メールはGmailを利用して送信されます。送信履歴はGmailから確認することが可能です。


■更新履歴

​Ver1.2.0 1セル内での複数のメールアドレス入力(カンマ、半角スペース、コロン区切り)に対応(2024/12/12)
Ver1.1.0 カメラデバイス取得に関する機能の改善(2024/07/20)
Ver1.0.0 QRコード受付システム公開(2024/07/20)


■免責事項

 差込メール送信シートの利用者は、自己の責任において本コンテンツを利用するものとし、利用により発生した全ての結果について一切の責任とリスクを負うものとします。
 コンテンツを利用した事で何らかの被害および損害が発生したとしても、コンテンツ著作者は一切の責任を負いません。
 また、コンテンツ著作者はバージョンアップ、不具合修正の義務を負いません。


■よくあるご質問

Q:教育目的以外での使用は可能?
A:可能です。どなたでもご自由にお使いただけます。

Q:利用規約などはありますか?
A:ございません。なお、「免責事項」はございますので、上記の記載をご確認の上ご使用ください。